LGBTに寛容な会社でもカミングアウトしない理由【当事者が語る】

lgbt
 
先日このようなツイートをしました。

 
割と反応を頂いたので深堀りして行きます。
 
 
私はLGBT当事者でして、同性のパートナーがおり、もうお付き合いをして8年ほどになります。まだ20代なので人生の1/3以上をともにしているわけですが、それでも相手がLGBT当事者だった場合をのぞいて、職場関係の人にカミングアウトした経験は一度もないです。
 
LGBT当事者が全てこの考えというわけではないので、参考程度に読んでほしいですが
当事者の生の声を少し届けられたら、と思います。
 
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LGBTを取り巻く環境

LGBTを取り巻く環境は年々寛容になって来てはいます。パートナーシップ制度ができたり、同性同士での結婚式を挙げられるようになったり…と少し前の日本では考えられないほど、諸外国に比べればゆっくりではありますが寛容になってきつつあります。
 

年齢による受け入れ姿勢の差

しかし理解の差は年代によって様々です。
20代の友人たちはさほどLGBTに関して嫌悪感のある人は多くないように感じます。
すべての友人にカミングアウトしているわけではありませんが、多くの場合【私は違うけど、別に好きな人と一緒にいればいいんじゃない?誰でも。】みたいなスタンスのひとが多いのでは?という感覚です。
いわゆる【多様性】を自然に受け入れてるような感じ。
 
それに対して40代〜上の世代、ちょうど私達の親の世代や祖父母の世代になってくると、上に行けば行くほど寛容さは感じられない事が多いです。
ぶっちゃけ当事者の立場としては【理解してくれ】とも思ってないというのが、正直なところです。
人の常識はそれまで受けてきた教育や育ってきた環境などに大きく起因すると思っているので上の世代の人達に理解が得られないのはある意味当然というか、まぁ仕方のない流れかなと。
とはいえ
理解できない、という気持ちと拒絶を一緒にしてほしくないなという気持ちはあります。
 
当事者でなければ理解できない、のは当然だと思いますので、それを強いる気持ちはないですし、人の気持ちをコントロールすることなんてできません。
 
しかし
理解できないからと拒絶するのではなくて、理解できないけどまぁ勝手にすればいい、くらいになってくれたらなぁという思いです。
 
 
たとえば
街ですれ違う女性が異性愛者か同性愛者かなんて多分関心ないし、異性愛者だとして
どんな男性と結婚するか、むしろ結婚するかどうかもどうでもいいし、誰と何してもなにも言わないですよね。
 
それと同じに考えてほしいだけですね。
 
 
 

LGBTに寛容な会社が増えている

社会が寛容になってくるにつれて、会社もLGBTフレンドリーを打ち出す会社が増えてきました。
LGBTフレンドリーに特化した転職、就職サイト、エージェントなども出てきています。
 
当事者として、世の中の流れとしてはとても良い流れだと思いますし、生きやすくなってくれるのはありがたいです。
 
しかしながら
自分がLGBTフレンドリーの会社にもし就職したとして、カミングアウトするかと言われたら多分NOです。
もし、その会社に家族手当みたいなものがあり、毎月の給与に反映されたりするならば申告しようかなと迷いますが
それでも【迷う】程度です。
 

LGBTを受け入れてほしいんじゃないの?なんで言わないの?と思いますか?

 
なぜ生きやすくなってきている、とか
ありがたい、といいつつそれを最大限利用しないのか、という話ですが
 
それはLGBTフレンドリーの流れは社会にはできて来ているが、幅広い個人には浸透していないから。です。
 
たとえばLGBTフレンドリーの会社に入社して、家族手当を貰うために同性のパートナーがいる事を申請したとします。
 
家族手当をもらうためには、その書類を総務課などに提出して、手続きを踏んでもらう必要がありますがその手続きの過程で複数の人の目に触れますよね。
その書類を目にしたすべての人がLGBTフレンドリーの考え方を持っているとは限らないから、ということです。
 
総務課の窓口のAさんはイイね!と応援してくれる考え方の持ち主だったとしても、総務課長のBさん、あるいはお局でうわさ好きのCさんはLGBTに対して寛容な考えを持っていなかったとしたら、
どこでこの情報が漏れて、自分の知らないところで何を言われるかわからない。
いわゆるアウティングの危機感みたいな思いがあるからです。
 
 
なにもいけないことをしているわけじゃないんだし普通にしてればいいじゃん。
 
という意見もありますが
 
いけないことをしているわけではないのに
陰で色々と言われるのが嫌だなと思うからこそ、なにも言わないで普通に過ごすほうが無難だ、と思うのです。
 
 

それでもパートナーと生きていく。

 
職場が寛容だったとしてもたぶんカミングアウトはほぼしませんが、こうなったら確実にカミングアウト、というか申請はしたいな、と思うのは社会保障制度の恩恵が受けられるようになる未来がきたら。です。
 
生活を共にしている二人の収入を世帯収入として考え、収入による様々な控除が受けられたり命の危機に直面したときの面会の権限や意思決定ができない状態になった場合の代理決定権が得られるなど男女の夫婦や家族同様の社会的権利が得られるなら迷う余地はないです。
 
難しいことも多分たくさんあるし、今の50代60代が中心にいる政治で国が回ってる間はたぶん無理です。
 
それでも、自分が死ぬ前に、もし日本でそれができれば、幸せだな、と思います。
 

最後に

今回のツイートに関していろいろと言ってきましたがぶっちゃけ認めてほしいとかわかってほしいいとかはほとんど思っていません。

というのも人の趣向に認めるもクソもないと考えているからです。

 

例えば

私は赤が好きです。認めてください!って変じゃないですか?

何色が好きとか別になんでもいいし、許可なんていらないでしょ、しょうがないじゃん好きなんだから。みたいな感覚です。

 

とはいえ

社会保障制度の恩恵を受ける等、いま私が望んでいることは構造上どうしてもお偉いさんに【許可を得る】ほかに術がないので

どうか死ぬまでにはカタチになってほしいなと、現時点では願ってます。

 
 

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