どうも、るいぴです。
今回は、
期間内に辞めてもいいの?バックレたらどうなる?穏便な辞め方はありますか…
という悩みに、回答します。
わたしは現在、常勤介護士として特養に勤務して居ますが、過去に1年半ほど派遣で働いた経験があります。
派遣として働いた期間で、わたし自身がバックレた経験はないですが、
と思うほど仕事に行くのが嫌になった時期も経験しました。
派遣先の雰囲気(看護師や事務所との関係性が最悪だった…)が合わず、出勤途中に何度もバックレそうになっていました。
そのため、派遣会社に相談したり、ネットで調べまくったりしてなんとか正当な理由で明日からいかなくても済むようにならないかと試行錯誤を繰り返しました(笑)
この記事では、その際に派遣会社のコンサルタントさんから聞いた知識を元に派遣介護士を契約期間の途中でバックレたらどうなるのか?また、正当な理由で穏便に辞めるためのポイントなどバックレに関する情報を完全公開します。
派遣介護士が途中でバックレたらどうなる?当日の流れ紹介

まず、契約期間内に無断欠勤からの退職という流れは契約違反に該当します。
そのことは、大前提として理解しておく必要があります。
それでもバックレたい…かもしれない…という方は続きをどうぞ
バックレた場合、当日は次のような流れになります。
- 派遣先と派遣会社から鬼電
- 保証人に連絡がいく
派遣先と派遣会社から鬼電
無断欠勤した場合、まずは派遣先から派遣会社に「今日○○さん出勤してこないんですが…」と連絡がいきます。
派遣先で、電話番号を聞かれている場合は派遣先から直接かかってくることがあるかと思いますが、基本的には派遣会社を通して連絡がきます。
ちなみに、私の職場は、会社としては派遣さんの個人的な連絡先をファイルで保管しているため無断欠勤があった際は、施設からも直接連絡がいくはずです。
この辺は、派遣先によりマチマチです。
「電話で怒られるよな…」と思うかもですが、最初の電話は叱責を食らうというより、生存確認の意味合いのほうが強いです。
- 出勤途中で事故にでもあったのか?
- 独り暮らしの場合、自宅で体調不良で動けなくなってないか?
などです。
とはいえ、派遣先も派遣会社も派遣がバックレるということに対してはある程度なれているので、そこまでしつこくは掛けてこないと思います。
かかってくるのは当日やその次の日くらいまで。
その後は、なにもナシという場合がほとんどでしょう。
保証人に連絡がいく
バックレる人は派遣先や派遣会社からの電話にでないことの方が多いでしょうから、この先が気になりますよね。
派遣先と派遣会社の連絡をシカトすると、最終的に保証人に連絡がいくようです。
契約時に書いた、親や配偶者の連絡先です。
それも無視し続けると、おそらく本当にもう何も来ません。
派遣介護士からみた、バックレ当日の流れはこんな感じです。
無断欠勤ですから、当然会社からの連絡は来ますが、それをシカトし続ければ、他には何もなしという感じです。
とはいえ、バックレることで受けるデメリットも当然あります。
次の見出しではバックレてしまったときに派遣介護士が受けるデメリットについて解説していきます。
派遣介護士がバックレることで受けるデメリット

と思うかもですが、ちゃんとデメリットもあります。
デメリットは、バックレたときというより、どちらかというと次の仕事を探すときに関わることです。
バックレを慣行するなら、この辺も理解しておきましょう。
バックレに伴い、派遣介護士が受けるデメリットは主に次の2つです。
- 同じ派遣会社から求人の紹介を受けられなくなる
- 履歴書に書く転職歴が増える
順に深掘りしていきましょう。
同じ派遣会社から求人の紹介を受けられなくなる
バックレると、同じ派遣会社からは求人の紹介が受けられなくなることの方が多いです。
バックレても、あなたは連絡を無視していればそれで良いですが、無断欠勤してそのまま退職するというのは、派遣会社の信用を落す行為ですから、その後の求人紹介に影響がでるのは当然でしょう。
派遣会社のブラックリストに名前が載ってしまいます。
派遣会社の立場からすると、派遣先に「この派遣会社の頼むとバックレや無断欠勤が多いな…」という印象を持たれてしまうと、今後派遣の依頼をされなくなる可能性も出てきます。
そうならないように、別の介護士の派遣を提案したり、直接派遣先に出向いて謝罪したり様々なフォローが必要です。
つまり派遣会社からしてみれば、余計な仕事と気苦労が増えるわけです。
とはいえ、バックレた時点で派遣会社からの連絡をシカトしている人が多いでしょうから、また改めてあなたの方から同じ派遣会社に連絡して求人の紹介をお願いすることや派遣会社からの電話に出ることもあまりないでしょう。
ぶっちゃけ、派遣会社は他にも多数存在するので
ってときは、先に他の派遣会社への登録をしておけば仕事探しは問題無いように思います。
現役介護士がおすすめする派遣会社は3社のみ【理由とセットで解説】
履歴書に書く転職歴が増える
同じ派遣会社で派遣先を変えるぶんには、転職歴の回数が増えたというカウントはされません。
しかし、派遣会社を変えてしまうと転職歴が増えてしまいます。
また、短期間で派遣先・派遣会社を変えた場合、面接でその理由を聞かれることがほとんどです。
そこでうまくごまかせるならいいですが、バックレましたなんて面接で言えないので
なにか理由を考えておく必要があります。
派遣介護士がバックレたときに施設側で起こること

今度は、バックレられた施設側の立場から解説します。
派遣介護士にバックレられたとき、派遣先の施設では次のようなことが進められます。
- 派遣さん本人と派遣会社への連絡
- シフトの調整
- ピンチヒッター探し
上記で解説したように、まずは派遣さん本人と派遣会社へ連絡をします。
それと同時に、現場ではピンチヒッター探しを急いで進めなければなりません。
出勤してくる予定の人が来ないわけですから、代わりに出てくれる人を探す必要があります。
とはいえ、介護施設も余分に職員を雇っているわけではありませんし、派遣を雇う時点で多くの施設が人手不足の状態です。
そのため、休みの職員に電話して出てきてもらうというよりは
- 夜勤明けの職員に残業を依頼する
- 出勤する予定の職員に早めに出勤してもらうよう頼む
などして少ない職員数で残業によりフロアを回そうとすることも多いです。
そして、主任やリーダーにはシフト調整という大きな仕事が待っています。
バックレた職員は今後、もう出勤してきませんから、当日以降のシフトを変更しなければなりません。
夜勤込みの派遣さんだともう最悪です。
私はシフトを作る立場ですが、夜勤がずれるとほぼ全てシフト組み直しという場合がほとんどです。
職場の勤務形態にもよると思いますが、ぶっちゃけかなり面倒です。
派遣がバックレるというのは珍しくないですが、バックレられた時の心境は
です。
私も派遣を経験した身なので、全ての派遣さんがバックレるとは考えて居ません。
実際、長く一緒に働いている派遣さんも多いです。
とはいえ、派遣のバックレがよくあることとされてしまっている現状は、派遣自身が派遣の印象や価値をさげてしまっているのでもったいないなぁと感じます。
派遣をやっているとき、シフトどおりに出勤して、業務を言われた通りにこなしているだけで「今回の派遣さんはアタリだね」なんて言ってもらえたことがありましたが、
と感じました。
派遣として良い立場を保ちたいなら、自分の評価を下げることはおすすめしません。
派遣介護士がバックレる理由

しかしながら、契約期間の途中でバックレる派遣介護士は後を立たないのが現状です。
その理由は、
- 派遣はバックレてもなにもないから
- 直接雇用でないことで、何となく身軽なかんじがするから
かなぁと感じます。
上記で解説したように、派遣はバックレたところで本人は何も困りません。
派遣会社は他にもあるし、派遣先は沢山あります。
そして、直接雇用でボーナスを貰っている常勤の立場と比べて立場の体感が軽いことも理由のひとつかなと、実際派遣をやってみて感じます。
時間を提供して働いて、その分キッチリ貰えなければ派遣会社が守ってくれるし、委員会とか、会議の参加もない。
とても守られていて身軽です。
派遣介護士は、派遣会社や求人が有り余っている現状と身軽な立場を利用して好き勝手できてしまうのが今の現状ではないでしょうか。
バックレてもなにも困ることがなく、咎められることからも逃げられるという現状に原因があるんだろうなと思います。
それゆえ、嫌なことがあったら逃げればいやというスタンスの人が集まりやすく、全体の質を下げてしまっていると感じざる得ません。
バックレる介護士の特徴
バックレは、どの施設でも往々にして起こることですが、バックレてしまう介護士の特徴としてダントツで感じるのは「コミュニケーション不足」です。
人間関係が合わなかったとか、どうしてもやり方が合わなかったとかそういうことはあると思います。
しかし、全てが自分の希望や要望にマッチしている職場などおそらくありません。
どうやったらこの中で自分が働きやすいか、動きやすかを考え、行動するからこそ居やすい環境が徐々にできてくるワケです。
そのためには、ある程度のコミュニケーションは必要でしょう。
コミュニケーションをとることから逃げて、他の派遣先をまた探してとずっと同じところで足踏みをしている人が一定数いるのではないかと感じます。
あえて派遣を選んで働いている人と、派遣でしか働けない人の差はこういうところかなと思います。
できる派遣ほどすぐ辞める?無責任だと怒る前に確認すべきこと

契約期間の途中で急に出勤してこなくなり、音信不通になるのは確かにとても迷惑です。
途中で飛ぶのは、正当化できないほど無責任な行為でもあります。
疑う余地もなく、バックレは契約違反に当たる行為で正当化は無理ですが、「派遣が来ても毎回すぐ辞めてしまう」と感じる場合は、派遣先の施設にも原因があるかもしれません。
派遣は契約期間が2、3ヵ月に区切られていることが多く、初回で契約更新をしなければ最短2ヵ月で居なくなってしまいます。
2ヵ月なんて指導側からしてみれば、指導が終わって業務の流れも覚えてもらい、やっとミスや抜けもなく業務をこなしてくれるようになって少したった頃ですよね。
そんな頃に辞められたらガッカリですよね。 それが、「今回は良く動いてくれる、できる派遣さんだ!」と感じていれば尚更でしょう。
しかし派遣は、バックレでなければ短期で働く場所を移れる働き方です。
さらに、介護業界の現状は需要過多。売り手市場です。
フロアの人間関係が良くないとか、物品が揃っていないとか、設備が古くて仕事がしづらいとかそういうことがあれば、他のより良い施設に移ってしまう流れは当然であるといえるでしょう。
周りがよく見れて、コミュニケーションも取れ、他の施設で経験がある人ほど、そういうところに敏感に気が付きやすい傾向があります。
他でやって来た経験が蓄積されているので、自分の中での比較対象がしっかりしているからです。
そして、見切りも早いです。
もっと働きやすい環境があることを知っており、悪い環境はそれが改善されるまで時間がかかると分かっているのです。
「派遣はすぐ辞めるから教えるのが面倒だ、適当でいいや」 なんて思っているとその流れは更に加速します。
常勤だけでフロアをまわせず、派遣に頼るしかない状況なのに、派遣に長居してもらえないと感じている施設の職員は、派遣が定着しない原因はウチの職場にあるのでは?という視点を持つと、少し変わってくるかもしれません。
派遣介護士がバックレたい時の不安に回答

バックレたいと考えた時、いくつかの不安がよぎるはずです。
この見出しでは、
という不安に事前に回答します。
その不安とは、次の3つです。
- 裁判で訴えられて損害賠償請求はされない?
- 働いた分の給料はもらえる?
- 家まで押しかけてくる?
以下で詳しく解説します。
裁判で訴えられて損害賠償請求はされない?
途中でバックレたら、訴えられたりしないかな?という不安を抱えている方もいると思いますが、バックレた程度で裁判沙汰とかそういう大事には、ほとんどの場合なり得ません。
言い方は悪いですが、派遣はただ時間給で時間を提供して働いているだけなので代わりはいくらでもいます。
裁判や損害賠償請求をすると会社側もお金が必要なので、いくらでも代わりのいる派遣社員一人にそこまで時間もお金もかけません。
派遣介護士がバックレることは珍しいことではないので、バックレられる度に損害賠償請求をしていたら派遣会社の負担が大きすぎます。
裁判で訴えられるようなことは、ほとんどの場合ありえないのでその辺は安心して大丈夫です。
働いた分の給料はもらえる?
派遣は時間給を貰って働いているので、働いた分の時給はちゃんと払ってもらえる権利はあります。
黙っていても給料日になったら払ってもらえるかもですが、万が一振り込まれなかったら気まずさは我慢して電話やメールで派遣会社に言いましょう。
この気まずさは、バックレの代償ですね。
家まで押しかけてくる?
派遣会社や派遣先が家まで訪問してくることはほとんどありません。
というか聞いたことないので、おそらく絶対ないでしょう。
これも裁判と同様で、代わりの効く派遣の家まで押しかけて、理由を問いただしたり叱責するメリットは派遣会社や派遣先には特にないという理由です。
派遣介護士がバックレる前にやっておくべきこと

不安が解消されたところで、よし大丈夫そうだからバックレよう…と考えるかもですが、もう少し待って下さい。
バックレは、ぶっちゃけ簡単ですが契約違反だしデメリットもしっかりあります。
それをしっかり把握し、その後のことも考えて準備をしてから、最終手段としてバックレを使うことをおすすめします。
バックレるまえに、ちゃんと派遣会社に相談しましょう。
派遣会社は、できれば自社で派遣を続けて欲しいはずです。
という相談はもちろんNGですが、バックレたいほどツライ現状にあり、なんとかしてほしことが明確にあるのであれば、一度派遣会社に相談してみるのもアリです。
バックレのデメリットを考えれば、一度相談するというフェーズを挟まずにバックレてしまうのはもったいないでしょう。
とはいえ、派遣会社に相談したにも関わらず、親身になってくれなかった・適当な返事をされたとかなら、ぶっちゃけバックレてしまってもいいのかなぁとも思います。
バックレるなら、その前に必ず別の派遣会社への登録も済ませておきましょう。
現役介護士がおすすめする派遣会社は3社のみ【理由とセットで解説】
※バックレをおすすめする記事ではありません。とはいえ、求人も派遣会社も沢山あるし、お咎めもなく、派遣介護士自身はあまりこまることもないのも事実です。
ここで、先日のツイートを貼っておきます。
無断欠勤からの退職
いわゆる「飛ぶ」というやつですね。
社会人として、というか働く者として許される行動ではないと思う。
しかし
仕事に行くのがつらすぎて、精神的に追い込まれるくらいなら
飛んじゃえば?とも思う。
迷惑なのは百も承知。
でも
仕事は替えが聞くけど心も身体もそうはいかない https://t.co/FpGJpdPTEx— るいぴ🐼webライター×介護の人 (@ruipi07kaigo) January 22, 2021
契約期間内に正当に辞める裏技紹介

ここまで、バックレの話をしてきましたが、
というマジメな方もいるはず。
そんな方に、ひとつ裏技を紹介しましょう。
バックレはしたくない。でももう行きたくないし契約期間の途中で辞めたい…という場合は契約の相違を見つけるという方法があります。
基本的に契約期間の途中でやめるのは契約違反です。
派遣会社の説得を試みてもおそらくNGでしょう。
しかしながら、唯一契約期間の途中で辞める(契約打ち切り)のが可能になるのが
契約の内容と実際の常務が違う!という場合。
例えば
- 休憩時間がちゃんと取れない
- シフト固定のはずなのに色々入れられてる
といった具合に実際に働き始めたら話が違う。という場合は派遣会社のコンサルタントに相談してみてください。
契約期間内に契約打ち切りにできる可能性が出てきます。
とはいえそれでも、おそらくいきなり契約打ち切りにはなりません。
とりあえず施設に改善を求め、それでも無理なら契約打ち切り、という流れがほとんどでしょう。
私の場合は、夜勤込みの契約だったので、夜勤の休憩時間2hという契約で派遣されているのに、みなし休憩になっている(休憩したということにして申告するけど実際は休憩してない)という相違点をみつけました。
ぶっちゃけすぐにでも契約うちきりにしてほしいと思いながら、夜勤の休憩を材料に交渉を試みました。
といった具合に。
派遣会社からの回答は…「派遣先に問い合わせたところ、残業代を出すので業務は続けて欲しいとの回答を頂きました」でした。
介護現場で休憩時間がない夜勤はよくあることなので、夜勤込みの派遣をしていて正当にやめたい、という場合は一応、交渉材料に使えることが多いかもしれませんね。
ただ、今回の私のようにじゃあ残業代として払うので居てくださいと言われたら…契約違反をしないためには、契約満了までいるしかないです。
派遣会社もできるだけ打ち切りにはしたくないですし満了まで働いてそれから辞める(更新しない)、という形をとりたいので、こちらの希望を一応聞きつつ、なんとか続けさせるために全力で派遣先と交渉してきます。
それぞれの立場で、それぞれにとって都合のいいように働きかけるのは当然のことなので、このあたりは仕方ないですね。
まとめ
今回の記事では、派遣先をバックレたい派遣介護士に向けてバックレの流れやバックレのデメリット、バックレたい時の対処法などを解説してきました、
バックレは、いけないことです。
しっかり契約違反に該当します。
とはいえ、バックレが簡単にできてしまうのも事実です。
本当にツライ状況なら、自分を最優先に考えるというのも賛成ですが、全て自己責任で。
ツライではなく、ただ単に「いやだから」という場合は、バックレはおすすめしません。